千葉県鴨川市YYさんの場合
戸建の1階部分でサーフショップを営んでいる鴨川市のYYさん。自宅はオール電化ですが、お客様専用のシャワー室(2台)にプロパンガスをご利用されている方です。昨年の1月に540円程度だった従量単価が今年の1月に入り686円に値上りして大変驚かれたといいます。
YYさんとしては「うちは使用量が10立方メートル未満で少ないとはいえ、暖かい時期になっても一向に値下げしようとしません。今後も毎年150円近くも値上げされるのかと思うとまったく信頼ができません。どこのガス会社であれば安心できるのでしょうか」とかなり困惑したようでした。
今回は、サーフショップのお客様用シャワー室で使っているプロパンガスの価格に対しご不満があるというYYさんからのお問合せでした。現在の従量単価は686円と集合住宅並みの高さですから驚くのも無理はありません。
夏場はほとんど利用なし、そして冬場でも7~8立方メートル弱の使用量だといいますから、おそらくガス会社からすると使用量が見込めなので高単価に設定しなければ採算が取れないと判断しているのでしょう。
追い打ちをかけるように昨年の11月から今年の1月にかけては原油価格が大幅に高騰したので、昨年と比較して150円も単価が上がってしまったのだと思われます。原油高騰について触れるとYYさんは非常に興味を持たれ、どのような理由で価格が変動するのかを詳しく知りたいとおっしゃられたので、当協会からは以下のようなご説明をいたしました。
プロパンガスは大半を輸入に頼っています。サウジアラビア国営石油会社のCP(Contract Priceの略/サウジアラムコの通告価格)というものがあり、日本のプロパンガス会社は、このCPを参考にして小売価格を決めています。
原油はさまざまな理由で高騰しますが「アメリカ、中国、日本の経済状況」「中東の紛争状況」また「世界の気候状況」などが主な要因です。さらに、値上げに拍車を掛けたのが円安です。2013年1月は1ドル89円ほどでしたが、2014年の1月には104円台後半にまでになりました。このようにCPと円安の影響が今回の価格高騰の原因でした。
これを聞くとYYさんは、正当な値上げの理由があるのは分かりました。でも今はやはり値下げの時期が来てもおかしくないはずです。黙っている現ガス会社を不審に感じますと、正直な感想を述べられ早々に切り替える決断をされました。
基本料金1,500円、単価350円になることで、10立方メートルご利用された場合、3,860円割安になります。年間を通したら4万6千円以上の経費削減につながりますからその差は大きいですよ。頼りにしてみてよかったですありがとうございます。