千葉県流山市のMSさんの場合
流山市に家を建ててから20年近く経ったある日、MSさんの家にプロパンガスの訪問営業がやってきました。話を聞くととてもいい話だったのですが、即答はしなかったそうです。とは言え魅力的な話ではあるので、訪問営業に来た会社について、第三者に意見を聞きたいと思われたということです。
千葉県は神奈川県、埼玉県と並びプロパンガスの激戦区と言われています。これはMSさんが遭遇したようにプロパンガスの訪問営業が活発な地域であることを意味し、行田市などの事例にみられるような営業活動が盛んです。流山市も例外ではありません。
訪問営業という単語から受けるイメージは人によって様々と思いますが、プロパンガスの場合、これはあまり良い意味に捉えられていません。それは、ほとんどのガス会社が訪問時に提示した価格を維持せず、逆にどんどん値上げをしていく傾向にあるからです。これでは契約した消費者側は、騙されたと感じても無理はありません。
それでも最初に提示される価格が安く魅力的なため、いただくご相談の中で「訪問してきた○○という「会社の評判を聞きたい」といものが時折あります。当協会はガス会社の評価をしている機関ではありませんので、残念ながらその問いにはお答えできません。 しかし、判断基準を示すことは出来ます。それは提示された価格が適正な範囲内なのか、それとも安過ぎるのかということです。安過ぎるとは原価を割るような価格のことで、これでは値上げされるのが当たり前と言えます。
プロパンガスの価格、料金に決まりはありませんが、適正な価格を判断するのは難しい事ではありません。普通の商品と同じく原価と利益率を考えればいいわけです。2014年10月現在で、流山地域のプロパンガス会社は、1立方メートルあたり概ね300円程度の原価と考えられます。そこから導かれるのが330~350円程度が適正価格という結論です。
MSさんにはこのようにご説明し、さらに現在のガスか料金との比較をしました。結果的としてガス会社の紹介を依頼されましたので、協会の会員会社をご案内することになりました。
訪問営業に来た会社に惹かれてはいましたが、わかりやすく説明していただき契約をしないことに決めました。また、自宅のガス料金の診断をした結果高いことがわかると新たなガス会社探しの話もして頂き、結果的にとてもよいガス会社をご紹介いただけました。