群馬県では一般世帯の約70パーセントでプロパンガスが使用されています。この比率は茨城県、栃木県とほぼ同じで、関東地方の中でも北関東3県はプロパンガス利用の比率が高いと言えます。
都市ガスは、県内の都市部を中心に9つの事業者が供給をしています。県内に供給する都市ガス事業者の最大手でも、供給可能地域の5割に満たない世帯への供給ですので、群馬県の主要なガスエネルギーはプロパンガスと言えます。実際に高崎市、前橋市などでプロパンガスをお使いの方からのご相談も多く受けております。
都市ガス供給地域からいただくご相談の中で散見されるのが「現在プロパンガスを使っていますが高いので都市ガスへの変更を考えています」というものです。一般にプロパンガスは都市ガスより高いというイメージがあるためでしょうが、その前にまず、都市ガス導入には最低でも10万円以上の費用がかかることを頭に入れねばなりません。
それでもランニングコストが大幅に違えば都市ガスに変更するメリットは大いにあります。実際にはどの程度の差額になるのか比較をしてみます。なお、プロパンガスは都市ガスの約2.2倍のカロリーがありますので、都市ガスの単価を2.2倍して比較します。また、都市ガスは使用量によって単価が変わるので、仮に40立方メートル使用した場合を例にとります。
ここでプロパンガスとの比較に入ります。群馬県内のプロパンガス適正単価は300円から350円です(2015年2月)。中間をとって330円とした場合、都市ガスとは最高で100円の違いが出ます。実際には基本料金も都市ガスの方が安く1,000円弱の差が出ますのでそれも考慮してランニングコストの比較をする必要があります。そのうえで、導入費用をかけても都市ガスに変更するかどうかの検討が必要と言えます。
適正価格は平均価格とは違います。実際に群馬県のプロパンガス平均単価は500円を超えていますが、適正価格は上に挙げたように330円前後です。ここまで差が出るのは、プロパンガスが自由料金であり、一般の商品に比べ利益率を高く設定している販売店が多いためです。
当協会では紹介したガス会社と契約された場合に適正価格保証をつけています。不透明な値上げはありませんので、料金自動診断で「高い」という結果になった方は、まずお問い合わせいただければと思います。