埼玉県では一般世帯の約50%がプロパンガスを使用、都市ガス使用世帯は約40%で、プロパンガス使用世帯の割合は全国的に見て低い数字です。ただし、世帯数が290万を超えていますので、絶対数としては多いと言えます。
埼玉県内に供給する都市ガス事業者は19社にのぼり、他県との比較上、多くの会社が都市ガスを供給している県と言えます。都市ガスは公共料金なので、プロパンガスのように供給側の都合で勝手に料金体系を変更したり、顧客によって価格を変えたりすることは出来ません。ただし、会社ごとに料金は異なりますから、ひと口に都市ガスと言っても地域ごとにかなりの価格差があります。
一方プロパンガスは自由料金ですので、料金について実質的な制約はありません。会社ごとに料金が違うことはもちろん、同じ会社から供給を受けていても人によって料金が違うことが、全く珍しくありません。そういった状況ですから埼玉県に限らず日本全国どの地域でも、プロパンガスの平均価格を出すのは実質不可能と言えます。ですから、一般論として都市ガスとプロパンガスの料金を比較することもまた困難です。
とは言え、都市ガス利用者が多い地域では、プロパンガスと都市ガスの料金比較をされたい方も多くいらっしゃいます。そこで、当協会では埼玉県において適正と考えているプロパンガスの料金と、都市ガスの料金の比較をしています。
プロパンガスと都市ガスの料金比較には、換算が必要です。これは両者の熱量が違うためです。具体的な数値で言うと、プロパンガスは都市ガスの2.18倍の熱量があると言われています。逆に言えば、両者が同じ仕事をした場合、都市ガスはプロパンガスの2.18倍の使用量になるということです。
上記の計算方法で、埼玉県の都市ガス事業者2社の料金と適正なプロパンガス料金との比較をしてみます。使用量はプロパンガス10立方メートル、都市ガス21.8立方メートルとします。
また、委任状に署名と捺印をいただければ、NKさんが直接現在お使いのガス会社へ連絡をせずともガス会社を変更することができます。
「プロパンガスは高い」というイメージが浸透しているように思いますが、実際の料金を比較すると、適正な価格のプロパンガスを使用していれば、都市ガスの料金と大差がないどころか、場合によっては安くなることがおわかり頂けたかと思います。
もっともプロパンガスも商品ですから、安ければ安いほど良いという話ではありません。埼玉県はプロパンガスの激戦区であるがゆえに、加須市やさいたま市大宮区の事例にみられるように、最初の契約時だけ安くて徐々に値上げをされてしまう例が後を絶ちません。目先の安さに惑わされないこともまた大事と言えます。