西東京市のWEさんの場合
WEさんは西東京市にアパートを持つ大家さんです。この度物件をリフォームすることになり、プロパンガス会社についても見直しをしたいということでした。
西東京市は殆どの地域で都市ガスが供給されているため、プロパンガスの物件は多くありません。現実は別として、プロパンガスは都市ガスよりかなり高いというイメージがあります。とは言え今までプロパンガス世帯だった物件を都市ガスに変更するにはかなりの投資が必要になります。一戸建て住宅でも10万円以上はかかりますが、集合住宅となるとその数倍は優にかかってしまいます。 オーナーの立場から入居率を考えると都市ガスに変更したいところですが、上記のような事情でなかなか難しいのが現状です。
とは言えせっかくリフォームするのですから入居率も上げたいのは当然ですし、そのためには高いと言われているプロパンガスの料金を下げることも必要だとWEさんは考えました。そこで、入居者にガス料金を尋ねたところ、1立方メートルあたり680円ということがわかりました。まずこの価格が高いかどうかというご質問をいただきましたので、適正よりはかなり高いとお答えしました。
またWEさんは、大家さん仲間から「ガス会社を替えると無料で給湯器などの設備を新しくしてくれる」と聞いたそうで、そのことについても質問を受けました。実際にそういうサービスをするガス会社は多くありますが、ほとんどが自社と契約して欲しいために無理なサービスをし、結果的に居住者のガス料金から回収するということになってしまっています。これでは「入居率をあげたい」というWEさんの目的と矛盾してしまいます。当協会のスタッフは、度を超えたサービスをするプロパンガス会社と契約することはかえって危険だというお話をいたしました。
当協会では、過剰なサービスで大家さんのみが得をするような提案をするガス会社の紹介はしておりません。もちろん給湯器フリーメンテナンスなどの適切なサービスは付随させますが、行き過ぎたサービスを求めることは結果的に入居率を下げ、得したつもりが損をしてしまうことをご説明しています。WEさんはその点をよくご理解くださり、協会の会員会社に見積もりを出してもらうことになりました。その後2週間でそのガス会社との契約を決められました。入居者にとってもガス料金が下がり、非常に良い結果になったと思われます。
大局的に見れば、目先の過剰なサービスに飛びつかないことが大事だとわかりました。論理的で納得できる説明をいただき感謝しています。入居者にも喜ばれそうで満足です。