なぜ固定費の見直しはガスからがよいの？
固定費は、毎月一定額が発生する費用であるため、一度見直して減らすことができれば、その節約効果は毎月持続します。
例えば固定費を見直して毎月3,000円の支出を削減できた場合、その年間の節約額は36,000円にもなります。これは大きな金額です。
さらに、固定費の中には自動引き落としによって見直しされること無く支払い続けているものも多く、実際には簡単に削減できる支出が含まれているケースが少なくありません。
このような固定費の特性を踏まえた時、ガス代は比較的見直しがしやすい固定費の一つといえます。
住宅ローンや家賃などの大きな固定費は、契約によってすでに金額が決まっており、その金額を途中で大幅に減らすことは難しいでしょう。
しかし、固定費の中でも光熱費は比較的変動しやすい種類の費用であり、工夫次第で削減することが可能です。
また、光熱費をさらに細かく見てみると、水道代は市町村から請求される公共料金であるため、使用量を減らす以外で節約する方法はほとんどありません。
一方、同じ固定費である電気やガスについては、民間の供給会社を選択できるため、見直しをすれば料金を下げることができます。
特にプロパンガスは、供給会社によって料金が大きく異なるため、固定費の見直しを始める際には、まずガス料金の見直しから始めることをおすすめします。
固定費のガス代を見直しする方法
日々の節約で固定費のガス代を減らす
プロパンガスの使用量を減らすことで固定費のガス代を節約できます。家庭でできる節約術をみていきます。
調理に使用するガスを減らす
キッチンでは、ガスコンロの火を使う時間をできるだけ短くすることがガス代の節約になります。
一般的な鍋で煮込み料理などを行う場合には、ふたをして余熱を活用するのがおすすめです。圧力鍋を使用すると、ガスの使用量を抑えることができます。
お風呂で使用するガスを減らす
家庭のガスは、ほとんどがお風呂のお湯を沸かすのに使われます。そのため、使うお湯の量を減らすことがガス代の節約につながります。
バスタブのお湯の量を減らす、お風呂に入る回数を減らす、シャワー時間を短くするなどの方法があります。
ガス機器の見直し
古い給湯器を使用していると熱効率が悪いため、ガスが余分に使われてしまいます。最新の省エネタイプに変更すれば、熱効率が高まり、ガス代を抑えることができます。
ガス会社を変更して単価を下げる
実は、上記でお伝えしたような日々の節約努力では、多くても月に数百円分の固定費を減らすのが限界です。
月に数千円の単位で固定費を節約するためには、ガス会社を変更するのがおすすめです。なぜかと言えば、ガス会社によってガスの料金が異なるためです。
ガスは固定費の中でも、水道のような公共料金ではなく、各ガス供給会社が独自に価格を設定しています。特にプロパンガスは、各会社間での価格差が大きいのが特徴です。
「ガス会社を変更するのは面倒だから、今契約している会社に交渉して値下げしてもらえば良いのでは？」と考える方もいるかもしれません。しかし、それはおすすめできません。
他の固定費では、正当な理由なしに急に値上げすることは通常あり得ませんが、プロパンガスに関してはそれが起こり得るのです。
ガス料金を公開している会社は少なく、ブラックボックスの中で価格が決められているため、値下げ交渉を成功させたとしても、いずれは元の値段に戻ってしまうことが多いのです。
そのため、このようなプロパンガス会社とは決別し、一般社団法人プロパンガス消費者協会が紹介するガス会社に変更するのが最もおすすめの方法です。
協会が紹介するガス会社は、「適正価格」でガスを供給しています。適正価格とは、市場の原油価格などを基に独自に設定された価格で、高止まりしている一般的なプロパンガスの平均価格よりも平均37％も安いのが特徴です。
さらに、契約当初だけ適正価格に合わせるのではなく、将来にわたって適正価格を保証する「適正価格保証」がついています。
万が一不当な値上げがあった場合には、協会に連絡すれば、間に入って元の価格に戻す交渉を行ってくれます。
「協会に相談すると相談料を取られるのでは？」と心配される方もいるかもしれませんが、協会はガス会社にのみ費用を請求し、相談する消費者側には一切の料金を請求することはありません。
家庭で毎月かかる費用を削減したい、固定費が高くて困っているという方は、協会に一度相談してみることを強くおすすめします。
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