プロパンガス料金のしくみ
プロパンガスの料金体系は基本料金と従量料金の大きく2つに分かれています。これらの料金体系について詳しく説明します。基本料金
基本料金は、消費者がプロパンガスの供給を受ける際に固定費として支払う料金で、ガスを使用するかしないかにかかわらず毎月一定額を請求される料金です。
現在は料金設定について契約時の説明が必要とされていますが、最近まで必要では無かったため、基本料金がいくらなのか提示していない会社が多いのが現状です。
二部制と言われる料金体系では、基本料金と従量料金の合計料金が請求されますが、基本料金の中にガスボンベやガスメーターの貸与や保守管理費用、ガス会社の維持運営費用が含まれています。
しかし、近年のプロパンガス料金透明化の流れを受け、液石法関連の法令が改正され、2025年4月から三部制表示が義務付けられることになりました。
三部制では、基本料金の中に含まれる設備使用料を分け、基本料金、従量料金、設備使用料の内訳を表示することになります。
従量料金
従量料金は、実際に使用したプロパンガスの量に応じて請求される料金で、1㎥あたりの単価に使用量を掛け合わせて計算されます。
従量料金の単価は、原油価格や為替レートなどの市場要因によって変動することはありますが、基本料金と同様にガス会社が自由に決めることができます。
そして、この単価は使用量が多いほど割引になることが多く、何段階かに分けて設定されています。
プロパンガス基本料金のエリア別比較
基本料金の平均価格をエリア別にまとめました。最高値になっている北海道は、配送距離の長さや積雪もあって配送コストが高くなり、基本料金も他のエリアに比べて高くなる傾向があります。
エリア | 基本料金(平均) |
---|---|
北海道 | 2,208円 |
東北 | 2,000円 |
関東 | 1,888円 |
甲信越 | 1,938円 |
東海 | 1,912円 |
北陸 | 2,046円 |
近畿 | 1,977円 |
中国 | 2,092円 |
四国 | 2,027円 |
九州 | 1,897円 |
プロパンガスの基本料金相場はいくら?
エリア別の平均基本料金を見ると、おおよそ1,900円~2,000円になりますが、実際はもっとばらつきがあるため、ご自宅の基本料金がこの範囲内だからといって安心はできません。ご自宅の基本料金を含めたガス料金の合計がどのくらい高いのか、ぜひこちらの料金診断を試してみることをおすすめします。
料金診断でガス料金が高いと表示された場合、基本料金と従量料金の両方が高いことがほとんどです。
このように、ガス料金の相場は、各ガス会社が高い価格設定をしているため、平均が上がってしまっているのが現状です。
プロパンガス業界は、長年の自由料金制の下、お互いに競争せずに利益を出そうという暗黙の了解があったため、料金が高止まりしているのです。
プロパンガスの基本料金は下げられる!
プロパンガスの基本料金は、使用量とは関係がないため、自力では節約できない料金といえます。しかし、ガス会社を変更することで、基本料金だけでなく従量単価も下げることができるのです。一般社団法人プロパンガス消費者協会は、プロパンガスの適正価格を設定し、協力会社を増やしてきました。この適正価格には、基本料金も含まれます。プロパンガスの適正価格は、相場(平均)と比較して安いのが特徴です。
例として東京都の適正価格を平均価格と比べてみましょう。東京都の平均基本料金は1,906円ですが、適正価格は1,650円です。そして、東京都の平均従量単価は約627円、適正価格では308円です。
1カ月の使用量が10㎥だとすると、以下のようになります。
基本料金だけだとあまり大きな差は感じませんが、従量単価も含めると4割以上ガス代を削減できます。適正価格のガス会社に変更するためには、協会に相談するのが最も簡単で安心です。
仮に自分で基本料金などガス単価が安い会社を探すことができたとしても、契約後に不当な値上げが無いとは言いきれません。
実際に、格安価格のガス会社に変更した後、結局値上げが繰り返され、元の価格以上になってしまったという声も多いです。
協会が紹介するガス会社と契約した場合には、「適正価格保証」が付いているため、不当な値上げの心配がありません。
プロパンガス料金が高いという方は、ぜひ一度協会の無料相談へお申し込みすることをおすすめします。
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