お風呂にかかるガス代
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東京における1m3当たりの平均的な従量単価を、都市ガスを約177円(東京ガス2024年8月)、プロパンガスを約627円(石油情報センター2024年8月)とすると、200リットルのお風呂に1回お湯をためるガス代は、以下のようになります。
※水温を約15℃とし、適温42℃(温度差は27℃)まで沸かすと仮定し、発熱量は都市ガスが10,750kcal、プロパンガスが24,000kcalとして計算しています。
プロパンガス 約176円
1カ月毎日お風呂に1回ずつお湯をためた場合にかかるガス代は、都市ガスが3,330円、プロパンガスが5,280円となるため、家庭の中でどれだけお風呂にガスを消費しているかがわかるでしょう。
また、この計算には平均価格を使っているため、もっと単価が高いというご家庭は、さらにお風呂にかかるガス代が増えます。
もし、お風呂で使うガス代を減らすことができれば、ガスの節約ができるといえますが、それよりもっと効果的な節約方法を知りたいという方は、以下を読み飛ばして最後の章へ飛んでください。
お風呂とシャワーのガス代を比較
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一般的に、シャワーは1分間で約10リットルのお湯を必要とすると言われています。ですから、シャワーを20分浴び続ければ、お風呂にお湯をためるのと同じだけのガス代がかかることになります。
もし、毎日シャワーを10分に済ませることができるのであれば、1回当たりのガス代は以下のようになります。
プロパンガス 約88円
しかし、これはあくまで1人暮らしの場合にのみ当てはまる計算です。家族が複数人いて皆がシャワーをそれぞれ使えば、その分かけ算で増えていきます。
また、お風呂にお湯をためて入ったとしても、髪や身体を洗うのにシャワーが必要なため、各自どのくらいシャワーを使っているのか調べて計算しなければ詳しい値を出すのは難しいでしょう。
つづいては、日々の工夫でお風呂のガス代を節約する方法についてご紹介します。
お風呂でガス代を節約する方法
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給湯温度を下げる
バスタブやシャワーの給湯温度を下げることでガス代を節約することができます。温度を高くするとそれだけ使用するガスの量が多くなるため、できるだけ低い温度に設定するとでガスの使用量を抑えることができます。
家族でお風呂に入るタイミングを合わせる
家族でお風呂に入るタイミングを合わせることで、バスタブにためているお湯が冷め切る前に入浴することができます。足し湯や追い焚きの回数を減らすことができれば、ガス代を節約できます。
お風呂のふたや保温シートを使用する
お風呂のふたや保温シートを使用するすることで、お湯の温度が冷めにくくなるため、追い焚きの時間が短縮できます。これによりガスの使用量を抑えることができ、ガス代節約につながります。
シャワーの使用時間を短くする
シャワーを使う際は、お湯を出しっぱなしにせず小まめに止めることで、ガスの使用量を抑えることができます。
ボタンが付いていてお湯を手元で止めることができるシャワーヘッドであれば、わざわざ蛇口をひねる必要もなくガスを節約でき、同時に水道代も節約できておすすめです。
このように、お風呂でできるガス代の節約術はさまざまありますが、次の章ではもっと効果的にガス代を節約できる方法をお伝えします。
お風呂でもシャワーでもガス代を大幅に削減できる!
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ガス会社変更ならガス代を平均30%削減できる
それは、ガス会社の変更です。
月々のプロパンガス代が高い原因は、お風呂でのガスの使用量が多いからだと考えるのが一般的ですが、実はその認識は間違っている可能性が高いです。
プロパンガスの単価は、ガス会社が自由に決めることができ、価格競争を行ってこなかったことから、非常に高い状態を保っているのが現状です。
そのため、お風呂でのガスの使用量は他のご家庭と比べて同じくらいなのに、ガスの単価が高いためにガス代が高いというご家庭がほとんどなのです。
高いプロパンガスの単価を下げるために、直接値下げ交渉を行う方もいるようですが、それはおすすめできません。その時だけ値下げしてくれたとしても、その後また元の価格に戻すケースが多く報告されているためです。
そこでおすすめしたい方法は、プロパンガス消費者協会に適正価格のガス会社を紹介してもらうという方法です。
適正価格は、協会が都市ガスの単価を参考に設定した独自の価格で、平均価格よりも平均30%安いのが特徴です。
また、紹介するガス会社が契約後も不当な値上げは行わないという「適正価格保証」が付いているため、適正価格が保たれます。
協会への相談は無料ですし、その他の手続きでも協会から金銭を請求されることは一切ありません。無料で信頼できるガス会社を紹介してもらうことができるので、活用しない手はないでしょう。
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