適正価格は"利他"と"社会貢献"の精神から
当協会が設定した”適正価格”とは、片方の立場からの一方的なものではなく、”利他”（他者の立場を尊重する気持ち）と”社会貢献”（プロパンガスの普及促進による地球環境への貢献）の精神から生まれたものです。
1.プロパンガス利用者が安心してプロパンを使える価格
“利他の精神”の一番目は、ガス会社には利用者の立場を考えた価格設定をお願いしています。現状では、プロパンガスの利用者が安心して使えるような価格環境ではありません。
都市ガスに較べて1.5倍から2倍もするようでは、都市ガスやオール電化、太陽光発電などの代替エネルギーに競争で勝つことはできません。当協会の適正価格とは、都市ガスに見劣りしない価格設定を目指したものです。
2.プロパンガス会社も経済的に成り立つ価格
“利他の精神”の二番目は、利用者にはガス会社の立場も少しだけ考えて欲しいという点です。プロパンガス業界は半世紀にもわたる長い間、価格競争や顧客獲得競争を避けてきた結果、他の代替エネルギーに対しての競争力と利用者からの信頼を徐々に失いつつあります。
わかりやすく言えば足腰が弱ってしまっているのです。そういう状況の中でいきなり都市ガス以下の価格を期待しても大変です。
まずは都市ガスに見劣りしないような価格設定からはじめて、自助努力の中で徐々に体力をつけていき、将来的には都市ガスを凌駕するような体制を築いていただければと思っています。
当協会の願いは、適正価格が浸透することでプロパンガスが利用者からの信頼を得て、業界全体が活性化し、全エネルギーに占めるプロパンガスのシェアが上がっていくことです。
3.プロパンガスの利用拡大によって世の中が良くなる価格
プロパンガスはクリーンエネルギーです。石油や石炭に比べて燃焼時の排ガス中の二酸化炭素（CO2）量が非常に少ないエネルギーです。ご存じのように、二酸化炭素はメタンやフロンなどと共に地球温暖化の元凶となる温室効果ガスと言われています。
また、プロパンガスはオゾン層を破壊するフロンガスの代替としてもスプレーなどに利用されており、地球環境の保全に貢献しているのです。
このように、プロパンガスの適正価格化を促進するということは、地球環境にやさしいエネルギーの普及を促進するということであり、世の中を良くする活動なのです。
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