エコジョーズとは?
エコジョーズとは、少ないガス量で効率よくお湯を沸かすことができる、省エネタイプのガス給湯器です。ガス用のため、都市ガスでもプロパンガスでも使うことができます。
家庭のエネルギー消費量の中で最も多いのが「給湯」であり、全体の約4分の1を占めています。そのため、「給湯」に使われるガスの量を抑えることで、環境負荷を減らすと同時に、ガス代も節約できるのです。
そのため、特にプロパンガスのガス代が高いご家庭でエコジョーズを導入すると、ガス代の節約効果をより感じることができるでしょう。
以下にエコジョーズの特徴をまとめます。
- (1)熱効率が高い
- 従来の給湯器では約80%だった熱効率が、エコジョーズでは約95%に向上しています。
- (2)省エネ
- 熱効率が高まったおかげで、ガスの使用量が約13%少なくなり、待機時の消費電力も従来の給湯器の2分の1となっています。
- (3)環境に優しい
- CO2(二酸化炭素)の排出量が従来と比較して約13%削減されます。
プロパンガス用のエコジョーズの値段や相場
エコジョーズは、従来型の給湯器と同様に、使用するお湯の量によって号数が異なるため、ここでは主に4人家族向けの24号の価格をご紹介します。
2024年7月時点でプロパンガス用のエコジョーズ24号単体では、約7万~10万円で購入が可能です。
給湯器の導入には別途5万~10万円の工事費用がかかりますが、給湯器の購入と工事のセットで割引になるケースもありますので、合計で10万~20万円と考えておきましょう。
プロパンガスでエコジョーズを導入するメリット・デメリット
それでは、プロパンガスを使っているというご家庭で、エコジョーズを使うメリットやデメリットについて、もう少し踏み込んで解説していきます。
プロパンガスでエコジョーズを導入するメリット
プロパンガスを使っているご家庭にエコジョーズを導入する最大のメリットは、ガスの使用量を減らしてガス代を節約できるという点です。従来のガス給湯器と比較して使用量を約13%抑えられます。
どのくらいプロパンガス代を節約できるのか、具体的な例で計算してみます。
一般財団法人日本エネルギー経済研究所の石油情報センターで2024年6月に公開された東京都のプロパンガス(LPガス)平均価格によると、基本料金が1,869円、従量単価が626.8円なので、10m3使用すると合計8,137円となります。
この従量単価の部分が約13%減ると考えると、1ヶ月で約815円の節約となります。
このほかにも、エコジョーズ導入時の補助金がある場合や、エコジョーズ向けの料金プランを提供するガス会社もあるため、うまく活用すればトータルコストを大きく下げることができるでしょう。
プロパンガスでエコジョーズを導入するデメリット
従来型のプロパンガス用給湯器24号の本体は、3万円くらいから購入可能なため、エコジョーズだと倍以上のコストがかかると考えられます。
24号であれば導入後のガス代節約でその分元が取れることは明白ですが、1人暮らしや2人暮らしで号数が小さい場合には、使用年数と節約できるプロパンガス代を比較する必要があるでしょう。
エコジョーズでプロパンガス代をさらに節約する方法
エコジョーズを導入するとプロパンガスの使用量を減らすことができますが、実はさらに節約できる方法があります。
その方法とは、プロパンガス会社の変更です。
なぜプロパンガス会社を変更するとガス代を節約できるのか、説明します。
プロパンガスは、一般的な商品やサービスと同じように、会社によって単価が違います。
電気や水道のようにインフラにあたるため、地域ごとに同じ価格だと考える人も多いのですが、プロパンガス会社は自由に料金設定できるという特徴があります。
多くの消費者は、プロパンガス会社ごとの単価を比較せず、言われるがままの料金を支払っています。このような状況から、プロパンガスの相場が上がってしまったのです。
ご自宅のガス代がどのくらい高いのか、こちらの料金診断を試してみてください。
一般社団法人プロパンガス消費者協会は、このプロパンガス代の適正価格化を推進している団体で、ガス代が高くて困るという方々の相談を無料で受け付けています。
その際、適正価格でプロパンガスを提供する協力会社を紹介料なしで紹介してくれるので、ガス代のさらなる節約が実現するのです。
また、協会が紹介する会員ガス会社は、ホームセンターや他会社よりも安い価格で給湯器を販売できる体制がありますので、エコジョーズ導入をお考えの方は、ぜひ一度協会への相談をおすすめします。
協会経由でプロパンガス会社を変更すると、「適正価格保証」がついてくるのもうれしいですね。
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