プロパンガスの引っ越しは立ち会いが必要
引っ越し先の新居でおこなうプロパンガスの開栓作業には、契約者もしくは代理人の立ち会いが必要です。
その理由は、ガス機器の安全な使用方法や、事故防止のための対策についての説明を受けるためであり、消防法に基づいた義務でもあるからです。
ガス漏れが発生した場合の対処法、定期的なメンテナンスの重要性についての説明がありますので、立ち会い時にしっかりと理解しておきましょう。
不明点や疑問点があればその場で質問することもできますので、安心してプロパンガスを利用するためにも、不安な点は立ち会い時に解消しておきましょう。
プロパンガスの引っ越しに伴うガスの開栓手続き
引っ越しの日程が決まり次第、早めに開栓の予約をしましょう。
入居当日にガスが使えないという事態を防ぐためにも、余裕を持って、遅くとも1週間前には予約しておくことが大事です。
引っ越しシーズンの繁忙期はガス会社も忙しいため、入居日の直前に依頼をしても希望日に立ち会えない場合があるためです。
特に都市ガスからプロパンガスに変更する場合には注意が必要です。なぜなら、使用するガス機器の種類が異なるからです。
賃貸住宅のアパートやマンションでは、すでに使用するガスの種類に合った機器が設置されていることが多いですが、一戸建てで自らガス機器を用意する場合は、プロパンガスに対応した機器への買い替えが必要です。
都市ガスで使用していたガスコンロや乾燥機などが使えないケースがありますので、新しいガス会社が決まり次第、早めに確認しておきましょう。
もし一戸建ての方で新しいガス会社が決まっていない場合は、以下のお問い合わせフォームより協会へ相談するのも選択肢の一つです。
ガス料金や保安面含め、優良なプロパンガス会社を紹介してくれます。
プロパンガスの引っ越しに伴うガスの停止手続き
引っ越しの際は、旧居でのガス停止手続きも必要です。
ガス停止にともなう閉栓作業には、ほとんどの場合は立ち会い不要ですが、以下の場合は立ち会いが必要です。
- ガスメーターが室内やオートロック式住居の建物内にある場合
- ガスコンロや警報器などの設備撤去をともなう場合
開栓手続きと同様に、遅くとも1週間前までにガス会社に連絡をしておきましょう。
立ち会いが必要かどうかも含めて確認しておくことがおすすめです。
また、撤去費用は基本的には無料ですが、契約時に「撤去費用は家主の負担」と書かれていると、支払い義務が生じます。
ですが、時々契約書に書かれていないのに撤去費用を請求される場合もあります。
不要な支払いをしないためにも、撤去費用を請求された際は契約書をしっかりと確認しましょう。
引っ越し時のプロパンガス会社変更は節約のチャンス
引っ越しの際にプロパンガス会社を変更することで、ガス代を節約できる可能性があります。
なぜなら、ガス料金は契約するガス会社によって大きく変わるためです。
そのため、現在契約しているガス会社の料金が高めに設定されている場合、良心的な価格で提供するガス会社に変更することで大きな節約に繋がります。
以下の料金診断を利用することで、現在のガス代がどれだけ節約できるか確認できますので、ぜひ一度確認してみてください。
実はプロパンガスは昔から自由料金制が採用されているため、正当な理由なく値上げをするガス会社が多く存在していました。
もちろん値下げはされないため、結果的にプロパンガス料金は高止まりしているのです。
そのような状況に対応するため、一般社団法人プロパンガス消費者協会は、プロパンガスの「適正価格」を定めました。
「適正価格」とは、都市ガス並みとはいかずとも「都市ガス料金の1割増し」を目指して、協会が設定した価格です。
例として、東京都のプロパンガス代を「平均価格」と「適正価格」で比較します。
※出典:「エネ研・石油情報センター」東京都エリア平均価格(2024年6月現在)同じ10㎥を使用した場合、差額は3,409円となり、約42%もガス代が変わります。
また、中には「格安価格」を売りにしたプロパンガス会社も存在しますが、あまりおすすめはできません。
なぜなら、契約後に値上げを繰り返す可能性が高いからです。
最初は安くても、繰り返される値上げによって、気付いたらとても高いガス代を支払っていた方も多くいらっしゃいます。
協会ではそのような理由のない値上げを防止するために、永久的な「適正価格保証」を提供しています。
そのため、契約後の値上げを心配する必要はありません。もし値上げされた場合でも、協会が間に入って交渉してくれるからです。
もし引っ越し先のガス会社が決まっていない、またはこれを機にガス会社の変更を検討したいという方は、ぜひ一度協会に相談してみてください。
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