アパート等集合住宅のガス代が高い理由と値下げの方法
その1:大家さんによる過剰なサービス要求
アパートのガス料金が高い最大の理由は、大家さんがプロパンガス会社に対して色々な設備を無料で供給してくれるよう要求し、ガス会社がそれに応じるからです。
プロパンガスは自由料金なので、ガス会社としては大家さんの要求に応じ、色々なサービスをしても入居者のガス料金を高く設定すれば元を取ることが可能ですから、ある程度の要求を受け入れることが多いです。また大家さんの要求に応えておけば、後日いくら値上げを繰り返してもクレームがつくことはないだろうというガス会社の打算も働きます。
良心的な大家さんであれば、「こんなことをすれば入居者のガス料金が高くなり退居につながりかねない」とわかると思います。
その2:値下げをしないプロパンガス業界の体質
プロパンガスは大部分を中東からの輸入に頼っており、輸出価格はサウジアラビアが主導しています。過去のトレンドをみると毎年秋から冬にかけて価格が高騰し、春から夏には下がっていく傾向があります。
それに対して、各ガス会社は原価の上昇に合わせて一般の小売り価格を上げていきますが、下落の時期に正直に値下げする会社はほとんどありません。良心的なガス会社でも原価の動きに正直にスライドして下げるところは少なく、50円上げておいて、原価が元の水準に戻っても30円しか下げず、20円は下げ止まってしまうようなことが往々にしてあります。
その3:ガス会社に直接交渉する
アパートのガス料金を下げる方法の1つ目は、契約しているガス会社に電話して直接交渉することです。成功率はわかりませんが、泣き寝入りするよりもダメ元で交渉してみることをお奨めします。
その4:ガス会社を変更する
料金交渉よりも劇的に値下げすることができるのが「ガス会社の変更」です。ただし、変更は入居者の意思ではできません。1世帯だけ変更することも不可能で、アパート1棟全体を変えるのが前提ですので大家さんの同意が必須となります。
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