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公開日:2023年11月21日 更新日:

対象エリアと適正価格

プロパンガス料金の適正価格をエリア別にご案内します。協会が推奨する適正価格とエネ研・石油情報センターの示す各都道府県の平均価格では、意味合いも価格も大きく異なります。ご自宅のガス料金が平均価格より高ければ今すぐガス会社を変更しましょう。


北海道 青森 岩手 秋田 山形 宮城 福島 群馬 栃木 茨城 千葉 埼玉 東京 神奈川 新潟 長野 山梨 静岡 愛知 岐阜 三重 福井 石川 富山 大阪 京都 奈良 滋賀 兵庫 和歌山 広島 山口 岡山 鳥取 島根 香川 徳島 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 大分 熊本 宮崎 鹿児島 北海道 青森 岩手 秋田 山形 宮城 福島 群馬 栃木 茨城 千葉 埼玉 東京 神奈川 新潟 長野 山梨 静岡 愛知 岐阜 三重 富山 石川 福井 大阪 京都 奈良 滋賀 兵庫 和歌山 岡山 広島 山口 鳥取 島根 香川 徳島 愛媛 高知 福岡 佐賀 長崎 大分 熊本 宮崎 鹿児島

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戸建
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「平均価格」と「適正価格」の違い

「平均価格」とは

一般財団法人日本エネルギー経済研究所の附置機関である石油情報センターで公表されているプロパンガス(LPガス)料金は「平均価格」と呼ばれています。

この団体は一般消費者向けに各種情報提供をしていますが、その一環として家庭用LPガスの小売価格を隔月に公表しています。対象は全国約3,000店のLPガス小売業者で、全国を268のブロックに分割して各都道府県別に集計されています。

ここで注意すべき点があります。エリアのLPガス事業者は自由料金のもと独自で価格設定しています。このことにより平均価格は非常に割高です。あくまで、実際に供給されている価格の平均値であるということを理解しておきましょう。

つまり、「平均価格」は適正な供給価格ではないということです。LPガス小売店の中には、自社の料金が相場より安いのでお得ですとセールスする場合がありますが、その真意を見極めて対応する必要があるでしょう。

「適正価格」とは

プロパンガス(LPガス)業界には「適正価格」という概念がなく、LPガス事業者が自由に料金を設定して商売を続けてきました。「プロパンガス消費者協会」では、同じガスエネルギーでありながら、都市ガスとLPガス料金との価格差が大きいことに疑問を呈し、「適正価格」を独自に設定しました。

LPガス料金は、都市ガス料金と比較すると平均1.5倍から2倍程度高くなっています。地下を通るガス導管から各家庭まで直接供給される都市ガスと異なり、LPガスはボンベの配送、機器の点検など人的労力を要するため人件費がかさむことが大きな要因です。

供給の仕組みが異なることで価格差が生じるのはやむを得ないと理解できます。しかし、問題なのはLPガス業界の談合体質です。

本来、問屋業をしている大手ガス会社であれば、小売店よりも安く供給できるはずですが、この業界では小売店の商売が成り立つよう売値をすり合わせて販売してきました。

つまり、消費者の立場よりも同業の中小・零細事業者を守ることを優先してきたといえます。LPガス業界は時代とは逆行した、昔ながらの悪しき体制が引き継がれているのです。

これでは正しい経済を生み出すことができません。そこでプロパンガス消費者協会は、都市ガス料金の1割増しを目指して適正価格を設定しました。

これはLPガス事業者が利益を確保できる最低ラインです。こうすることでガスを供給するLPガス事業者が、無理なく安定的にガスを供給することができます。協会ではこれを基準に各エリアの適正価格を設定しています。

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なぜLPガス料金はエリアによって価格が異なるのか?

エリアによってLPガスの価格が異なる理由は?

LPガス業界の事業者を流通段階別でみると、小売専業者が91.2%と大部分を占め、卸売小売兼業者はわずか8.4%となっています。※2018年度 石油製品需給適正化調査(一般財団法人エルピーガス復興センター調べ)

流通ルートを考えれば、流れを重ねるごとにコストがかかるため商品の価格は上昇します。しかし、LPガス業界は小売専業者が全体の9割以上を占める中小・零細の事業者で成り立っているため、直売をしている卸問屋が、小売店を守る意味で販売価格をすり合せています。

エリアによってLPガスの価格が異なる1つ目の理由は、利害関係が複雑に絡み合っているLPガス業界の構造にあるといえます。

2つ目に、エリア特性が挙げられます。LPガスは都市ガスの配管が引かれていない郊外でも容易に使えるのが特徴ですが、逆に人の手によってボンベを配送する人件費がかさむので、基本料金が高くつきます。

1軒1軒が離れていれば、それだけガソリン代や労力がかかってしまいます。その結果、山間部や郊外に行けば行くほどガス料金は高くなる傾向にあります。

また、寒さが厳しい東北地方などでは、暖房や風呂に価格の安い灯油を使う習慣があり、LPガスの利用は台所のみという家庭が多いのが特徴です。LPガスの小売店にとっては、顧客1件あたりの利益が少ないわりに配送の手間がかかるため、ガス単価自体が割高に設定されています。

3つ目に、零細企業によるモラルの低さも問題です。先に説明したように、LPガス事業者のうち9割以上が中小・零細事業者です。全国には約2万件近い事業者があるといわれているので、当然これらの中から悪質な業者が出てきてもおかしくないわけです。

特に大手も手を出さないような、都市部から遠く離れた地域では、長年たった数社が独占しているエリアも多くあり、行政の規制がない自由料金の業界にあって、価格競争が行われないのをいいことに、悪徳といわざるを得ない高値でLPガスを販売できているというのが実態です。

LPガス料金が高かったらガス会社変更を

現在のLPガス料金が「平均価格」並みであっても安心してはいけないということがご理解いただけましたでしょうか。「相場」も元々高値を平均したものですから、決して基準にはなりません。

LPガスは「適正価格」で使うべきです。まずは「プロパンガス消費者協会」のサイトで、現在のガス料金を診断してみましょう。「使用量」と「税込請求額」が分かれば、高いか安いかすぐに診断結果を確かめることができます。

ガス料金診断結果

ガス会社を変更すると1立方メートルあたりいくらになるか、月間・年間の節約額がどれくらいになるかまで、瞬時に情報を得られるのが魅力です。ガス会社変更は無料ですから安心してご相談ください。

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